「積み上げライフ」へようこそ。
みなさんは、将来のためにどんな投資をしていますか? 米国株インデックス? それとも、高配当株?
もちろん、将来のお金の不安をなくすための「資産運用」はとても大切です。私もこれまで多くの痛い目(リーマンショックでの強制退場など……)を見ながら、コツコツと資産を積み上げてきました。
しかし、最近の私は、ある一人の人物との出会いによって、こう確信するようになりました。
「人生で、もっともリターンが大きい最強の投資。それは『健康』への投資である」と。
今回は、私にその真理を教えてくれた、今年70歳を迎える私の「健康師匠」のお話です。
1. ジムの早朝、現れた「ただ者ではない」男
出会いは、今から3年ほど前のこと。 私はいつも早朝にジムでトレーニングをしているのですが、ある日、普段は見かけない一人の年配の男性が目に入りました。いつもと同じ時間帯にトレーニングをしていると、新しい顔ぶれにはすぐに気づくものです。
その男性は、パッと見はどちらかと言えば痩せ型。 しかし、ノースリーブのウェアから覗く肩(三角筋)から腕(上腕二頭筋・三頭筋)にかけてのカットが、とんでもなく美しかったのです。
さらに決定打は、ロッカーでの着替えの瞬間でした。 お世辞にも「デカい」わけではない。けれど、無駄な脂肪が一切削ぎ落とされた上半身は、文字通りバッキバキ。
「……この人、ただ者じゃない」 私の直感がそう告げていました。
それから毎日のように顔を合わせるようになって1ヶ月。私は意を決して、その先輩に思い切って話しかけてみました。それが、私の「健康師匠」との出会いでした。
2. 常識破りのトレーニングと、驚くべき正体
仲良くなって分かったのは、師匠はなんと毎日ジムに通っているということ。 しかも、そのトレーニング方法がとにかく独特なのです。
教科書に載っているような、オーソドックスなウエイトトレーニングは一切しません。
- ケーブルマシンを使い、まるで体操選手のような動きで(でも体操選手ではない独自の動きで)、軽々と懸垂を行う。
- スミスマシンを使い、スクワットのようでスクワットではない独自の動きで、柔軟かつ強靭に体を動かす。
私の語彙力が足りず、上手く表現できないのが本当にもどかしいのですが、とにかく重さに囚われるのではなく、「自分の体をミリ単位で支配している」ような、極めて機能的な動きなのです。
そんな師匠の本業は、元・医療関係者。 定年を迎えた今は、アルバイトとして病院に勤めている、いわば「医療と人間の体のプロ」でした。
現場で多くの「老い」と「病」を見てきたからこそ、師匠がいつも私に言ってくれる言葉には、計り知れない重みがあります。
「積み上げ君、年を取って身体が動かなくなってもね、医者は助けてくれないよ」 「身体を鍛えることこそが、将来に向けた一番の投資なんだよ」
3. ロードバイクで50km走ってから、1000m級を登る70歳
この師匠の言葉が「単なる綺麗事」ではないことは、一緒に山へ登ったときに嫌というほど思い知らされました。
時々、師匠と登山に行くのですが、とにかく登るスピードが速い。 大学まで野球をやり、今でも週に何度も筋トレをして体を鍛え抜いている20歳も若い私が、ついていくのがやっと、油だんすると置いていかれるレベルなのです。
なにより絶句したのは、登山口での合流時でした。
「いや〜、家からロードバイクで50km走ってきたよ」
そう爽やかに言ってのけ、そのまま平然と1000m級の山を登り始めるのです。化け物(もちろん、最大級の褒め言葉です)以外の何者でもありません。
現役で何千人、何万人もの患者を見てきた医療のプロが、70歳にして誰よりもタフに、誰よりもロードバイクを颯爽と乗りこなし、人生を謳歌している。 そんな師匠の口から出る「身体を鍛えることが一番の投資」という言葉には、説得力しかありませんでした。
4. 絶望していた40代。私が「自分の未来」を諦めていた頃
今でこそ、こうして偉そうに「健康への投資」を語っている私ですが、実は10年ほど前、私は自分の未来に絶望していました。
40歳を迎えた頃の私は、猛烈な腰痛に苦しめられていたのです。 朝、布団から起き上がるのすら激痛が走り、普通に生活を送ることすらままならない日々。ただ立っているだけでも辛い。そんな状態のなかで、明るい将来の健康図なんて、描けるはずがありませんでした。
「ああ、このまま歳をとって、どんどん体が動かなくなっていくんだな……」
迫りくる「老い」の恐怖に怯え、20年後、30年後の自分を想像することから、私は静かに目を背けていました。
そんな私が出会った、20歳年上の、あの師匠。 50歳という節目が目前に迫った今、私の心には、あの頃には想像もつかなかった「青空」が広がっています。
「20年後、70歳になったとき。私もあの人のようにバキバキの体で、笑いながらロードバイクを漕ぎ、山を登っていたい」
暗闇の中で諦めかけていた「未来の自分」が、今、はっきりと、強烈な憧れとともに目の前に光り輝いています。お手本となる生きる伝説が、すぐ隣を走ってくれているからです。
5. 師匠が教えてくれた「継続」という名の奇跡
師匠が今見せてくれる超人的な姿。それは、魔法の薬を使ったような一瞬の奇跡ではありません。
今でこそジムで独自の不思議な動きをしていますが、師匠は若い頃からマラソンやロードバイクを当たり前のように生活に組み込み、何十年もの間、淡々と体を動かし続けてきたそうです。
「積み上げ君、劇的なことなんてしなくていい。いかに細く、長く、当たり前のように継続できるか。それだけだよ」
師匠のその生き様は、私のブログの背骨である「積み上げ」そのものでした。
一発逆転を狙う怪しい投資話に価値がないように、一瞬で手に入る健康なんてない。日々の地道な積み重ねだけが、20年後に「自分の足でどこまでも歩ける体」という、お金では絶対に買えない最大のリターンをもたらしてくれるのです。
師匠から見れば、私はまだまだ、ひよっこの50手前。 20年後、自分が70歳の節目を迎えたとき、今の師匠の域に少しでも近づき、なんならもっと進化していられるように。
私はこれからも、この「健康」という名の、人生最高の投資案件に全てを賭けて、泥臭く積み上げていこうと思います。
おわりに:私たちは、何を「積み上げて」いくべきか
どれだけ投資口座にお金を積み上げ、資産を1億、2億と増やしたところで、自分の足で歩けず、美味しいものを食べられず、病室のベッドから動けなくなってしまっては、その資産を豊かに使うことはできません。
お金の投資と同じです。 健康も、1日や2日で手に入るものではありません。
毎日の食事管理、日々のトレーニング、少しずつの「積み上げ」だけが、10年後、20年後に「誰も病室ではくれない、自分の力で動く健康な体」という最大の実績となって返ってきます。
人生の後半戦を最高のものにするために。 あなたも今日から、自分自身の「体」に投資を始めてみませんか?
(私も師匠に置いていかれないよう、明日の朝もジムで積み上げてきます!)


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