「もう、大好きなゴルフでシングルを目指すのは無理かもしれない」
以前の僕は、深い挫折感の中で本気でそう思っていました。
ゴルフが好きでたまらない。いつかは憧れのシングルプレーヤーになりたい——。 そう願ってどれだけ練習を重ねても、肝心のラウンドでは常に襲いかかる「腰の激痛」との戦いでした。
前半の数ホールは何とかごまかせても、ホールを重ねるごとに腰へずっしりと重い痛みが走る。 後半に入るとスイングすることすら苦痛になり、最悪のときには18ホールを回り切れず、同伴者に申し訳なさを感じながら途中でリタイアすることもありました。
ロキソニンなどの痛み止めを飲んでティーグラウンドに立つ日もありました。 けれど、それはただの「その場のその場しのぎ」に過ぎません。
「このまま薬に頼りながら騙し騙しゴルフを続けて、一体何になるんだろう?」 「シングルどころか、いつか大好きなゴルフそのものを奪われてしまうんじゃないか……」
胸を締め付けるような強い危機感。そこから僕が42歳の時に藁にもすがる思いで踏み出したのが、「筋トレ」という選択でした。
それから約4年間、コツコツと体作りを積み重ねた結果、46歳の時に念願だった「ハンデキャップ9(シングル)」を達成することができました。 一度は完全に諦めかけたシングルの領域へ、自分の足で戻ってくることができたのです。
あれからさらに3年が経ち、49歳になった現在もトレーニングを続けており、筋トレ歴は7年になりました。 変わったのは当時のスコアだけではありません。
あんなに腰を痛めて途中リタイアしていた僕が、今ではカートを使わず、18ホールを最後まで自分の足で歩き切っています。ドライバーの飛距離も少し伸び、後半になってもスイングの軸がブレにくくなりました。
もちろん、46歳でハンデ9になれた理由がすべて筋トレのおかげだと言うつもりはありません。練習量、ラウンドの場数、ギア選びなど、さまざまな積み重ねがあります。 ただ、僕のゴルフ人生において大きかったのは、ゴルフの技術を磨く前に「18ホールを戦い抜ける身体(土台)」を作ったことでした。
今回は、腰痛に悩んでいた僕が、7年間の筋トレを通して実感した「身体とゴルフの変化」について書いてみます。
痛みを騙し騙し回るラウンドに、未来はなかった
当時(42歳頃)の僕にとって、ゴルフの予定が入る週末は「楽しみ」であると同時に「不安」の種でもありました。
「今回は最後まで腰が持ってくれればいいけれど……」
願いも虚しく、ホールを進むにつれて腰に違和感が出てきて、後半になるとスイングのたびに痛みが気になる。 痛みをかばおうとすればフォームは崩れ、集中力も落ち、スコアも崩れていく。
「痛み止めで抑え込めば、なんとか回れる」 そう思っていた時期もありました。しかし、薬で一時的に痛みを忘れたところで、根本的な解決には何も近づいていませんでした。
18ホールという長丁場を最後まで一定のパフォーマンスで戦い抜く体力がなければ、シングルを目指すのは難しい。 「技術を伸ばそうとする前に、まず18ホールを不安なく完走できる身体を作ろう」 僕の中で、考え方が切り替わった瞬間でした。
週6回のトレーニングで意識した「土台作り」
最初は「腰痛に負けたくない」という一心で始めたジム通いでした。 最初から「7年続けよう」なんて考えていたわけではありません。ただ、目の前のトレーニングを1日、また1日と重ねていくだけ。
それが少しずつ日常の習慣になり、週1回、2回と増え、現在では週6回ほどジムに通い、全身をバランスよく鍛えるようになっています。
- 胸・肩・腕: スイングの安定感につながる上半身
- 背中・体幹: 回転軸を支え、腰への負担を軽減するための体幹周り
- 下半身: 18ホールを歩き抜き、スイングを支える土台
もちろん、腰痛の原因は人それぞれです。僕自身の経験だけをもって「筋トレをすれば腰痛が治る」と言うつもりはありません。 ただ、僕の場合は筋肉量がついて身体の安定感が増すにつれて、ゴルフをするときの腰の負担が軽くなっていくのを実感しました。
筋トレを続けて起きた「5つの変化」
体を作り直していく中で、僕のゴルフには5つの変化がありました。
① 18ホールを自分の足で歩いて回れるようになった
かつては腰痛で途中リタイアすることもあった僕ですが、今では基本的にカートを使わず、18ホールを歩いてラウンドしています。 「最後まで腰が持つだろうか」という不安を抱えながらスタートすることは、ほとんどなくなりました。
② 後半になってもスイングが崩れにくくなった
以前は後半になると疲労で下半身が踏ん張れなくなり、スイングも集中力も乱れていました。 筋力と体力がついたことで疲れにくくなり、後半になっても前半に近い感覚で振り切れる場面が増えました。
③ スイングの軸がブレにくくなった
下半身や体幹、背中を鍛えたことで、アドレスからインパクトまでの軸のブレが少なくなりました。 手先だけで振るのではなく、体全体を使って素直に振れるようになった感覚があります。
④ 結果として飛距離が少し伸びた
筋トレを始めた本来の目的は飛距離アップではありませんでした。 しかし、体をしっかり鍛えていく中で、以前より力強く振っても身体がブレなくなり、結果としてドライバーの飛距離も少し伸びました。
⑤ 46歳でハンデ9(シングル)を達成できた
そして何より嬉しかったのが、42歳で筋トレを始めてから約4年後、46歳の時にハンデキャップ「9」に到達できたことです。 一度は諦めかけたシングルのレベルに届いたときは、愚直に体を作り直して本当に良かったと感じました。
7年続けて分かった「積み上げ」の感覚
42歳で筋トレを始めたからといって、数週間や数ヶ月でゴルフが劇的に変わったわけではありません。 変化はいつも、本当にゆっくりでした。
「今日は少しだけ疲れにくかった気がする」
「今日は腰の違和感が少ないかもしれない」
そんな、自分にしか分からない小さな変化の繰り返しです。 しかし、その目立たない変化を1年、3年、5年、7年と継続したとき、振り返れば思いのほか遠い場所まで来ることができていました。
これは、筋トレだけの話ではありません。僕が投資やブログを続けている理由も、実はまったく同じです。
「今日やったことが、明日いきなり目に見える成果になるわけではない。 でも、1日1日コツコツと積み上げたものは、確実に自分自身の力になる」
僕がこの7年間のトレーニングで学んだ一番の財産は、この「継続の感覚」そのものでした。
まとめ|50代、60代になっても好きなゴルフを続けるために
腰痛で18ホールを回れず悩んでいた僕を助けてくれたのは、特別なレッスンではなく「最後まで戦い抜ける体を作る」という地道な取り組みでした。
【僕のタイムライン】
- 42歳: 腰痛に悩み、筋トレを開始
- 46歳: 約4年の積み上げの末、ハンデ9(シングル)達成
- 49歳(現在): 筋トレ7年目。18ホールを歩いてラウンド中
49歳になった今、僕の目標は50代、60代になっても自分の足で18ホールを歩き、大好きなゴルフを楽しめる体を維持し続けることです。
7年前、痛みに耐えながら「もう無理かも」と思っていた自分に言いたいのは、特別な秘策なんて必要ないということ。
「ただ、今日もやる。明日もやる。それをひたすら繰り返すだけ」
これからも焦らず言い訳をせず、自分だけの体と大切な日常をコツコツと積み上げていきます。


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